Latest Entries »

      友人からのコメントに私なりに応えたい一心で改良型を作りました。ドウデスカ
    イセエビやクルマエビではありません。川エビの王様、テナガエビ(沖縄名:タナガー)です。
     生物学的()な特徴を意識してつくりました。
 
       
        全形: 2対(4本)の触覚、2対(4本)のハサミ、3対(6本)の歩脚、腹肢、尾節等を付けた。
         (※長い触角が第2触覚です。)
 
        
          横面:   頭胸部に触覚やハサミ・歩脚、腹部に腹肢が付く。
 
        頭胸部(触覚やハサミ、歩脚が付く)と腹部(ヘラ状の腹肢が付いている)の境を示すため、
     折り曲げた。飛び出した目も特徴がある。
 
                
                   下面:  腹肢(6対)の様子
 
        
      上面:  腹部末端部の尾節付近
 
                
                   頭胸部付近:  ノコギリ状の額角、2対(4本)の触覚、1対の短いハサミと1対
                       の長いハサミ。そして、3対(6本)の歩脚。
 
 
 
 

中国風のエビ

 中国の草玩具(工芸品?)作成では針金を芯にすることが多い。
 歴史があるのですから、中国でのそれ(針金使用)はそれで良しとします。
 川エビ捕りで遊んだ「テナガエビ」を乾燥したクバの葉で中国風に作ってみました。
    長い触角とハサミ(第二胸脚)、ノコギリ状の額角(がっかく)が特徴です。
 
      
      全形 (腹部が長い?)  ※次から短くします。m(_ _*)m
 
      
   頭部(頭部先端のぎざぎざの角状突起“額角”)、目はマチ針使用・目の位置) 
 ※腹部が長いけれど、竜じゃないよ! エビです、エビ! それも「テナガエビ」なのだ!
 
      
 下面 (触覚と長いハサミは後から挿し込み、足の出し方・数)、腹肢は省略、尾節一つは挿し込み。
 
 
 
 
 

       初心にもどって、私が作り続けているバッタを乾燥したクバの葉で作りました。
      沖縄で作られるバッタ制作の技術(外原先生の著書参考)と自分のアレンジがはいっ
      ています。
 
      基本的なバッタ制作の技法は9月21投稿のブログ(中国のバッタ②)や外原先生の
      「っころ」、佐藤先生の「作ろう草玩具等をご覧ください。
 
         
         材料(クバの葉)上でじっとしている ・・・みたいです
 
     側面(※腹にご注目。腹が下 ニサガッテイルノガワカルカナ?)  正面(※顔の表情もなかなか
 
            上面(※触覚、足、羽にご注目)        下面(※足の固定にご注目)
 
 

  
 

      早速、街路樹で剪定後のクバ(ビロウというヤシ)の葉を入手し、葉にハサミを入れ、
     遊びました。
 
     葉は乾燥してカールしているので熱を加え、平らに伸ばした後にハサミで加工して
     みました。
         
           どうです    
            
 
        1枚の小葉でここまで加工が可能です。切れ込みを入れても簡単には裂けません。
      クバ(和名=ビロウ)の葉は掌状複葉なので、羽状複葉のマーニ(和名=クロツグ)
      と異なり、やや網状の葉脈構造になっています。クドイデスネ m(_ _*)m
 
      中国の技法を真似して孔雀(くじゃく)を作り、ハサミで加工した飾り羽を挿してみました。
         
         全形 (頭部と足先・羽にハサミを入れてあります)
 
          
          腹面より(飾り羽を2本挿してあります)         背面より
 
 

  
 

 食事に行った那覇市のお店(バリ島の薫りいっぱい)で、ヤシの葉を巧みに加工した
作品に出会いました。
 ホッチギスの使用や着色には目をつぶって、一つ一つの葉(小葉)の扱いに目を奪
れました。私には目から鱗状態で、見入ってしまいました。
この技法を使えば新しいヤシ細工が展開できそうです。 コノ技法ハ、楽シイデス
 
       
        作品(クジャク)の一部分です(バリ島産)
 
       
           作品の裏面です(バリ島産)
 
 
 
 

 
      中国・草玩具の技法 (飛蝗その
 
 中国の草玩具は基本的な作り方は同じですが、作り手によって個性ある作品がつくられています。
 
 昨日アップした「中国のバッタ②」の作り方を参考にして違いを楽しんでください。
  
   個性のあるバッタのいくつかを紹介します。(中国・福建省福州)
 
     
     作品1  腹の形、足のつくり(4本です)に注目!                この作品と比べてみて
 
     
    作品2 腹の形、羽の付け方に注目!                      この作品と比べてみて
 
     
   作品3 足の形(4本、折り方)、目(ペンで描かれている)に注目!      この作品と比べてみて
 
     
   作品4 羽(飛翔形)、足(2本)、目(赤い紐)等に注目!                       この作品と比べてみて
 
     
    作品5  羽の形に注目!  ※後足の関節の構造が見えています         この作品と比べてみて
 
 
 
     中国のいろいろな玩具作りを始めるには下の写真のような作品を作る練習がかかせません。
                                        そうなの?
 
        
 
     折り目をそろえるように心がけましょう 肩の力をぬいて、たたむように作ります
 
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
       中国・草玩具の技法 (飛蝗その)  ※飛蝗(バッタ)
     では右のバッタを作りましょう   
      説明はバッタを作った経験者を想定し、はしょって書いています。
                           不明な点はコメントにお書きください
      右上の写真は中国でクバ(ビロウ)を材料にして作ったときの作品です
       (私は、沖縄でクバの若い葉を切って玩具を作ったことがありません)※小心者ですから
 
            福州(中国・福建省)でいくつかの作り方が異なるバッタをみることができました。
      その中で、最もシンプルながら私が気に入ったバッタです。
 
       ①・ クバの小葉2枚を用意します(1本は胴体用、2本目は羽と頭部と触覚用)
 
 
      
      ②・ 中央部の幅が広い部分を写真の形に切り、腹部になる場所を残して
        芯(主葉脈)をカッター等で切りはずします 
          ※掌状に広がるヤシ類の葉は針でなくハサミを使用したほうがいいです
 
      
       ③・ 芯を丸めて、左右の葉を芯に1回づつまきしめます。
 
      
       ④・ 用意した羽を③にまく。
         別に用意した葉の中央から先端部分を③の下に差し込みます
 
      
      ⑤・ ④で新しく差し込んだ葉で、羽を包むように織りまげて固定していきます。
 
      
     ⑥・ できるだけ先端まで織り進みます。※徐々に細くなっていく頭部の形が大切です。
 
      
      ⑦・ 細くなった先端部を芯の中に入れる
 
       ⑧・ もう一方の先端部を芯の中に反対方向から入れる
 
      
       ⑨・ ③の下の帯をほぼ2等分の幅に割いていきます
 
       ⑩・ 上の帯を短く、下の帯は長めに整える
 
      
       ⑪・ 上の帯をさらに二等分の幅に割く
 
       ⑫・ 刃物で写真のように切れ目をいれる
 
      ⑬・ ⑫の切れ込みに長めの帯を入れる。反対側の帯も同様にする
 
       ⑭・ ⑬の帯を図のように結び関節をつくる
 
       ⑮・ ⑭の帯を同じ場所で再び結ぶ
 
       ⑯・ しっかりした関節ができる
 
       ⑰・ 反対側の帯も⑭~⑯の要領で関節をつくる (後ろ足が完成)
 
       ⑱・ 写真の位置に専用の針で穴をあける
 
       ⑲・ ⑱の穴に芯を差し込み、ひく
  
       ⑳・ 二等分した帯を、芯をはさんで左右に広げ、芯をしっかりひきあげる
 
      
       21・ 各部の長さや形を整える
 
       22・ 完成です  長い芯の先を持って遊びます  ゆらゆら動くと気になるニャン
 
 
 
       中国・草玩具の技法 (飛蝗その) ※飛蝗(バッタ)
 
           最近日本でも盛んに作られるようになったバッタです
     中国では、以前から作られています。
 
     バッタ作りは、ヤシで作る草玩具制作の基本中の基本工程(胴体の編み方)だからです。
     この編み方ができないと始まりません。
 
        
    
          いつまでも残しておきたいクバの素敵な色彩です。
 
     中国ではクバ(和名=ビロウ)を素材にして作っています。 ※シュロでもほぼ同様になります 
     沖縄ならマーニ(和名=クロツグ)やアダンが適しています。
                               (アダンだと大型になってしまいますが・・・)
                                                        (◕ฺ‿◕ฺ✿ฺ)
 
            次回(明日)に作り方をアップします
 
 
    5月18日は「国際博物館の日」(1977年、国際博物館会議で設けられた)なんですね。
   実は、今年の5月18日~5月22日の間、第6回中国福建商品交易会の会場で草玩具を中心に
   沖縄の玩具を紹介することができました。
 
   福建師範大学を中心とした多くの方々の支えに感謝しています。
   (師範大学学生の日本語能力はとても高いです。ありがとうございました。m(_ _*)m
          
         草玩具以外の矢数(やかじ)やフータンなども制作展示したので「沖縄玩具館」にしました。
      いつの間にか「日本」がついていました。
 
        
        工芸品ではなく、日常的に作る手づくり草玩具です。
                    ※販売対象にはなりませんよね   ハッハッハッハ
 
                
 虫の音(CD)が流れる癒しの部屋でハッピーな一時    中国から沖縄に稲を運んだのはツルです 
                                               (沖縄に伝わる伝承 )
 
       
  狭いながら、笑顔いっぱいの展示スペースです   若い方々に素朴な草玩具に興味をもってもらい、
                                  感無量です
 
 左上のフータンと正面奥の矢数が存在感をしめしています  左下は自慢(?)の風車(カジマヤー)、右と
                                       正面下に草玩具が展示されています。
 
       
    4日間、ほぼこのような人気のある展示室になりました。入り口で師範大学の学生がイグサの
   馬小(ンマグヮー)を教えています。
 
    
          これまでの草玩具作りの取り組みが受け入れられて、大満足の交易会参加でした。 
    
          ありがとう ございましたm(_ _*)m
 
 
 
 
      中国・草玩具の技法 (飾りその
  
            おまけ) 入手しやすいPPテープ製の飾りです 
 
      コメントの中で紹介した荷物梱包用のPPテープで作った作品です。
 
 
             短いテープを使用したので、制作工程の24段階までの状態です。
 
        活き活きしたヤシの葉によってテープの硬さがやわらいで見えます。