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                                                   ⇒沖縄草玩具館発
ようさん、安田さん:お待たせしました。ススキとヨシで作った作品です。ムギ藁に比べ、少し重いので大作を作るのはやめます。
そして、私の新作(ムギ)も1つだけアップしておきます。作ることはほんとに楽しいですね。(^o^)
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↑ススキの花茎で作りました。

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↑葦(アシ)の稈(カン)で作りました。

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新作の1つです。

※2012年6月28日紹介のトカゲの作り方です。

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近年、沖縄本島でめっきり少なくなってきたキノボリトカゲです。全国の湿地帯で見られるガマ(沖縄産はほとんどがヒメガマです・・・)で作るのが適していると思います。乾燥後のガマは使う時に軟化させます。PPテープできれいに作れますが、自然素材で挑戦してほしいトカゲです。

詳しい編み方のポイントは『手遊び 草編み玩具』(第3巻)で紹介します。

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1本目の帯を結びます。

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2本目の帯をこのように加えます。

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帯の面に気をつけながら、2本目の帯を1本目の帯に巻きつけます。

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帯に切れ込みを入れ、そこを通します。

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2枚の帯を重ねたままで折り曲げていきます。

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裏側の帯1枚だけを折り曲げていきます。

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切れ込みに帯を通します。

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表側の帯を折り曲げていきます。

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(見やすいように逆向きに変えました。)帯を差し込みます。

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4枚の帯夫々を3つの裂き、三つ編みの要領で編んでいきます。

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トカゲの爪を意識して切ります。残りの帯(足)も同様に。

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4本の足が編み終わったところです。

抜け防止の結び処理した尾を挿入します。

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ジュズダマの実を目に使ってみました。

IMG昭和初期トカゲ捕り

形は完成です。       図出典:石田『挿絵で見る昭和初期のおきなわ』

これをどのように遊びに使うかが楽しみです。沖縄ではヤシの小葉の芯(太い葉脈)等で輪をつくり、トカゲを捕まえる遊びに人気がありました。

※沖縄口で“アタカー(キノボリトカゲ)トゥエー(捕り)”という遊びです。

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昼にあアップした2つの作品の基本となるユニットはこれです。作品1にはこのユニットが5つ、作品2には6つが繋がっています。

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作品1、作品2で使用した基本ユニットのつくり方

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糸の長さは“12本のストローの長さ+α”ですが、通常は一尋(両手を伸ばした長さ)の長さほどにします。短ければ繋ぎ目をストローの中に隠すようにして繋ぎます。

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このユニットが作品の中で確認できますか?

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北欧の伝統的装飾ヒンメリは基本的なムギ(ストロー)の扱い方を『おおくぼともこ著:フィンランドの伝統装飾ヒンメリ』(2007年)で終えた後、自作の構造体を楽しめる手づくり遊びの優れものだと思います。市販のストローでも楽しめますが、麦の輝きにワクワクする喜びが実感できません。ぜひ、麦の葉鞘に包まれた黄金の輝きを楽しんで下さい。※昨日梅雨入りした沖縄の今年の麦の収穫は終わりました。

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↑作品1

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↑作品2

上2つの作品は基本の構造(ユニット)が同じもので作りました。

単純なユニットを数個繋ぐだけで思いがけない感動を得た作品です。糸の始末はまだしていませんが・・・  <(_ _)>

どんなユニットだと思いますか。答えは今晩にでもアップします。ヒンメリ作りを楽しんでいらっしゃる方はほぼお分かりだと思いますが、そのユニットの作り方も示したいと考えています。

今回入手したムギは径が細い品種で糸を通すのが困難でした。径の中を通すのを最小限にし、糸を数多く切ってしまいました。糸の扱いはバツですが、入手した素材(ムギ)を楽しむことを優先しました。

沖縄県読谷村でムギを栽培している仲村渠さんから黄金の輝きを秘めた大麦(?)を分けてもらいました。睡眠時間を削ることが苦にならないほど麦の虜になってしまいました。

これまで使っていたムギの稈より短いですが太いので細工に適しています。新作ができそうです。ムギ細工遊びを楽しみにご来館ください。電話連絡(098-957-2446)をお忘れなく。

<(_ _)>ムニョムニョムニョ

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ムギが乾燥するまで、このまま数日間置いておきます。玩具館も吊り下げられたムギ細工で賑やかになりました。

⇒沖縄草玩具館発
沖縄でも麦は食用以外に「ムンジュルー笠」の素材としても活用されていましたが、近年は麦作を見かけなくなっていました。TPP(環太平洋パートナーシップ)も心配ですが、沖縄でも最近、一部で麦畑が見られるようになってきました。ありがたいことです。温かい沖縄では3~4月上旬が収穫の季節です。他県より二か月以上は早いのです。

3月下旬から4月上旬はムギを使ってヒンメリやストロースター、その他いろいろなムギ細工を楽しむ絶好の機会です。

※中空でつやのある“ムギ藁”は湿らせることで加工が容易に行えます。「ホタル籠」や「ヒンメリ」、稈(かん)を裂いて板状にして「ストロースター」、これら以外にも多くの遊びの素材になります。また、軽いという特徴を活かして「モビール」の制作に適しています。穂の形を活かした玩具づくりはとても楽しいものです。

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沖縄県:うるま市、読谷村、名護市(宮里・他)、瀬底島、伊江村

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ヒンメリの基本単位です。(自然素材は存在感があり、玩具などを作るのが-楽しいです)

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左上のいびつな作品はオリジナルです。

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※参考書:①『フィンランドの伝統装飾 ヒンメリ』2007年 おおくぼともこ著

②『Wheat Weaving &Straw Art』LIND D.BEILER 著 2009年  等

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ムギを快くわけていただいた方(屋我地島在)に感謝して作りました。「腰みの」の編み方を応用しました。早めに手渡したいと思っています。喜んでくれるといいのですが・・・

※参考書:『民具のつくり方33 人形道祖神シリーズ(4)』平成3年

沖縄口(うちなーぐち)での子どもたちのイメージ会話です。

(母親役)“エー花ちゃん、ウスメー トゥ ハーメーンカイ ウチャトー ウサギタガヤー”

(父親役)“アンヤサ ウヤファーフジ テーシチニサントー ニービチン アギラランドー”

(子ども役・花子)“ウー ワカトーイビン”

(母親役)“トー アシブセー アトゥカラ! マカイ トゥ ウメーシカラ スルイシカラ

ドゥ サチドー”

(母親役)“ヤーヌ ユシンカイ サン タチーシ ワシンナヨー”

(花子)“ワカトーイビーサ アンマータイ ウヌアトゥ ジョートーカジマヤー チュクティ

クミソーリヨー”

(花子)“スーヨー カジマヤーアシビヌアトゥ タナガーンアタカーン トゥイガイチャビラヤータイ”・・・

沖縄口の訳

(母親役)“ねー花子、仏壇のおじいさんとおばあさんに新しいお茶をさしあげたかしら”

(父親役)“そうだよ ご先祖様を大切にしないと、よい結婚もできないよ”

(花子)“はい そんなことわかっていますよ”

(母親役)“さー 遊ぶのは後からにして まず、お皿やお箸の食事の準備からするのよ”

(母親役)““家の角々に魔除けのサンを立てるのも忘れずにやるんだよ”

(花子)“はい了解しました お母さん それが終わったらよく回る風車を作ってくださいね”

(花子)“お父さん 風車遊びの後に 川のエビやキノボリトカゲを採りに行きましょう ね!”

子どもは大人の真似事が大好きです。“ままごと”でロールプレイングが日常的に行われ、優しさや決まり事等、相手との関わり方等を学んでいたのでしょうね。

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↑サン                      ↑ハサン(鋏)

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↑お玉                         ↑ウメーシ(箸)

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↑マカイ(茶わん)

※(茶わんの素材はゲットウの葉、沖縄ではムーチーガーサと呼んでいます)

ゲットウの葉は香りがよく、モチを包むのに使われます。ママゴトの素材として適しています。

散策の路に、さわやかな風が吹いています。

オクラレルカの畑で、切り取られた葉をいただきました。陽にあたり、ほどよくしなびた葉が、草編みの遊びに適した状態になっています。

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ヘビ’(ムカデ?)さんも背中を精一杯伸ばし、待ち遠しかった春の日を楽しんでいるようです。

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“カゴにお野菜を入れて今日は何をつくりましょうか。おかあさん!”

“七草がゆのごちそうをつくりましょうか” “材料はお父さんが探してきてね” あー忙しい。

“お皿がもっと必要ならすぐ用意(作れる)しますよ” なんて気持ちがいい日なんでしょう。

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中国の吴子佐先生から教わった舟のつくりを応用した作品です。葉の前後を編みこむ発想(ジンブン?)がユニークで“なるほど”とうなづきました。

※素材はクロツグ(マーニ)の小葉2枚です。

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船首には琉球郷土玩具の“ハーリー舟”に取り付ける赤い旗を配し、船尾に大きな舵をつけました。

下の写真は“吴子佐先生”から教わった舟です。↓

002屋根と2本の櫓を取り付けています。

※「手遊び 草編み玩具」(第3巻)の“舟の項目”では(ふね1~3)の3作品のつくり方を紹介する予定です。カットされるかもしれませんが・・・

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琉装の旅の女性(琉球張子)が澄まし顔で乗船しています。

素材はフトイ20本です。ビロウの葉を裂いて結びの紐として使いました。

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<スタートの配置です>        <タテの2本を対角に折り、4本目を加えたところです>

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<10本すべてを折り曲げたところです>       <新たに10本を加えたところです>

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<始めの10本を丸く曲げ、しばる。新たに加えた10本の帯を前後でしばる>

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<余分な個所を切る。舟に丸みをもたせる。>